- CRPSを巡る裁判例の傾向についてご説明いたします
CRPSを巡る裁判例の傾向について
CRPSを巡る裁判例の傾向について
- 事故による受傷状況
- 診療経過
- CRPSの医学的知見
- 医療分野の診断基準
- 医師の診断書・意見書
- 損害保険料率算出機構による等級認定の結果等の事実
を認定したうえで,CRPSの発症の有無を判断するものが多いようです。
CRPSの発症を否定した裁判例をみると,その多くにおいて,自賠責保険の等級認定基準の3要件のうちいずれか1つの所見がないことが判断のポイントとなっているようです。
もっとも,上記3要件が一つでも欠けるとただちにCRPSが否定されるというものではなく,上記判断要素を総合評価した結果,骨の萎縮の所見が明らかに認められないような場合であってもCRPSの発症を肯定した裁判例もあります。